前日に買った「地方創生大全」
には書かれていなかったけど我々が最も知りたい、「祭りで地方創生・地域活性化はできるのか」という話。
「お祭りを地域活性化につなげる」ことがどれだけ難しいか、というのを分かりやすく明文化してる記事を1年前に見て、Facebookでシェアしたのが「思い出」機能によって発掘された。
新潟県にある第三セクター鉄道、えちごトキめき鉄道の社長である鳥塚亮さんのブログより。
「東京はひとつ、田舎は無数」
そもそも、祭りが観光の「目玉商品」になるには、他の祭りとは明らかに違う、そこに行かないと見られない珍しい行事が行われていないといけない。
しかし、観光客のために祭りの内容を変えるのは、祭りのあり方としてどうよ、と言われそう。
おまけに、祭りが「目玉商品」である地域は、1年のうち1日か2日しか訪問してもらえず、しかも混み合うから満足におもてなしもできず、あとの363日はどうなの、ということになる。
ましてや、祭りをきっかけに移住してもらうというのはハードルがあまりにも高すぎる。私を含め「ねぶた祭がきっかけで人生が変わった人」は何人か聞くが、だからといって青森に移住した人はほとんど聞かない。
それが、祭りを地域活性化にという講演を3月以降、新規におうけしなくなった理由である。
幸いにも「遠方(県外・海外)から大勢の方が来てくださる祭り」をやっている地域の場合、祭りをもとに地域活性化する方法はなくもない。
思いつきではあるが、たとえて挙げてみる。うまくいかなくても責任は負えないが、何も手がなければ試してみる価値はあると思います。
1.比較的長期で祭りを体験させるプログラム
踊りや舞などの踊り手など、祭りを練習や準備から体験してもらうプログラムをくみ、1~2ヶ月間ほど、その地域に長期宿泊ないしは短期移住くらいをさせるというやり方。
確か、奥三河の花祭で、一部地域でそういう取り組みをやってたと思う。Uターン向けか親が地域の出身者である子どもさん向きかもしれないが、地域の伝統が受け継がれ後継者ができるという意味では、目的を果たしているといえそう。
2.地域に大学・高専・ITサテライトオフィスなどをつくり、そこの学生や勤務者を祭りに誘う
大学・高専だと「若くて、(一部例外はあるが)社会人と比較して時間に余裕がある」という、祭りの担い手に最適な条件がそろっている。学業に無理のない範囲で祭りが体験できれば、学生にとってもいい思い出ができるだろう。
IT関係の仕事だと多忙ではあるが、うまく条件にはまったひとなら祭りの担い手になってくれるかもしれない。
確か、徳島県の日和佐とか、神山町とかでこのような取り組みが行われていたと思う。
3.地域に稼げる仕事をつくる
祭りのことはいったん忘れて、その地域で適切な稼ぎが得られる仕事をつくる。結局それが王道といえそうです。YOSAKOIのような直接課金型イベントでもない限り、祭りの費用は街の稼ぎから得られる寄付でまかなうしかないからです。
豪華な山車や曳山が盛んな祭りがある地域は、例外なく過去に盛んな産業があった場所です。絹織物の商業が盛んだったり、漁業が盛んだったり。
それが出来たら苦労はしないよと言われそうですが、結局それしかないといえそうです。
(100日ブログの会 第6期 43日目/100)
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