今日は枚岡神社の紀元祭へ。
2月11日、現在では「建国記念の日」という祭日だが、戦前は「紀元節」と呼ばれていた。
今でも、全国各地の神社では紀元祭をやっていると聞く。
地元、枚岡神社でも紀元祭をやっているということで、行ってきました。
10時開始だが、9時45分頃に行ってみても、それらしき行事の準備をやっている様子がない(倫理法人会主催の「餅つき大会」をのぞいては)。
午前10時、拝殿の前に行ってみると、神職がニワトリのようにうなる声をあげていた。神事の始まり。
拝殿の中で厳かに神事が執り行われているが、お笑い神事や秋郷祭(ふとん太鼓)のような大規模な祭事ではないので、神職や氏子・崇敬会など関係者以外にとって、祭りを行っているとは我々外側の人間にはつかみにくい。
しかし、確かに神事は行われていた。
ご本殿に向かって神職が二礼二拍手
数少ない、我々が確かに神事やっているなと認識できる瞬間である。
写真では分かりにくいが、拝殿の中ではお神楽の奉納が行われている。
神事が一通り終わったあと、橿原神宮遙拝所へ。
お祓いのあと、参列者一同で国歌君が代の斉唱。
なぜ橿原神宮がここで出てくるのかと疑問に思ったとき、古事記や日本書紀など、神話にヒントがある場合が多い。
1月1日(今のグレゴリオ暦に換算すると2月11日)、初代天皇となった神武天皇が即位した地が橿原宮とされている。
そこで橿原神宮の紀元祭を調べてみると、なんと5000人以上が参列するという大がかりな祭事が行われたではありませんか。
近くの神社へ行くことで、関連する祭りの知識だけではなく、神話の勉強の復習ができてしまう。
お祭りのことを極めたいと思ったとき、古事記や日本書紀といった神話を理解していると、見えてこないものも見えてくるようになります。
特に紀元祭とか、美保神社の青柴垣神事・諸手船神事(もろたぶねしんじ)とか、高千穂夜神楽や石見神楽など、神話の中身を理解していないと「ただの賑やかな祭り」で終わってしまう。
古事記、登場人物が多すぎて現代語訳のものでも難しい場合、まんが本や解説本でもいいので読んでおくと、こういった祭りがより深く味わえるかと思います。
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