京都の醍醐寺で行われた、餅上げ力奉納へ行ってきました。
女性90kg、男性150kgの紅白重ねの鏡餅を持ち上げ、持ちつづける時間を競い合うというもの。
鏡餅が宙に浮いてる時間を計測し、一番長時間持ち続けられた人が優勝、「横綱」の称号を得ることになる。
危険なので、尻もちをついたり、鏡餅をもとの台に置けない(下に落としてしまう)と、いくら長時間持ち続けてたとしても「記録なし」になってしまう。
過去の歴代横綱、5分前後持ち続けて優勝した人が多いが、平成7年女子の部では、何と「1秒」という記録で優勝している。
この行事、あくまでも「チカラを見せる奉納」ということなので、たとえ1秒たりとも持てなくても、持ち上げようと言うチカラを見せることそのものが、仏様への「ご奉納」ということになる。
本番でも、「ただ今、何分何秒の奉納でございました」とアナウンスがあり、この行事そのものが単なるレースではなく「奉納」であることを繰り返し強調されていました。
●
大阪方面からだとJR京都から「山科急行」バスに乗るか、京阪六地蔵から路線バスに乗るのが便利なのだが、行きしの京阪六地蔵駅バス停は長蛇の列。
臨時便が何本も出ても追いつかないくらいでした。
いつ乗れるか分からないバスを待っていたら、餅あげ行事が始まってしまうので、やむなく地下鉄の六地蔵まで歩き、2駅、醍醐駅で下車、少し歩く。
何とか行事の開始に間に合いました。
会場前にこんなものが。
当日受付をやっているとは知らなかった(ちなみに参加費2000円が必要なのだそうです)。
本堂前にある、「おかげ餅」
これを触ると御利益があるとか。もちろん、わたしも触ってきました。
まさか、お餅のゆるキャラがあるとは!
12時ちょうど、ご祈祷のあと、女子の部が開始。
最初の3組は、報道に囲まれながら試合するので、我々は何も見えず。
最初の3組が終わったあとは報道陣が降りるので我々も見物ができるのだが、場所取りした場所が悪かったため、抱えているひとの顔は何も見えず。
そこで、場所移動。
こんな感じで持ち上げています。
持ち上がった!
この状態を何分続けられるかの勝負です。
外国人の参戦もありました。
続いて、13時から男子の部。
五重塔をバックに。
この方は参加10回以上の、いわば常連さん。
何とスーツにネクタイで参戦された方も!!
15時から、表彰式。
優勝者には、表彰状・お守り・「横綱」の称号と、お餅まるごと1個がもらえます。2位はお餅半分、3位はお餅1/4個です。
当日は拝観料の必要なエリアが無料開放されます。
来年はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
====================================================================お祭り評論家 山本哲也の提供するサービス
1.お祭り専門メディアの制作・運営
2.新聞・雑誌などでの企画協力(インタビュー)
3.テレビ・ラジオの出演
4.お祭りに関する記事の執筆
5.講演・セミナー講師(当面の間オンラインで対応)
6.その他、日本の祭りに関すること(お気軽にご相談ください)
■ 取材・講演等、お仕事のご依頼・お問い合せはこちら:お問い合せフォーム
今までのメディア掲載・出演実績はこちら。