スマートEXはお得か損か?

先日、かさこ塾の再受講にいったら、「スマートEX」ってどう?という質問をいただいた。

 ・東海道山陽新幹線に、年に一回乗るかどうかの頻度
 ・でも予定変更が多く、窓口に行かずスマホでサクっと予約の変更したい
 ・諸事情があってクレジットカードをこれ以上作れない
 ・ショッピングマイルを貯めている

これらに該当するひとでないかぎり、実はスマートEX、万人におすすめできるようなものではないと思う。

分かりやすい例として、西荻窪(東京都区内)~杉本町(大阪市内)を新幹線のぞみに乗ったときの値段をあげてみます。

通常の乗車券+特急券【定価】
 14,720円(乗 8,910円+特 5,810円)
スマートEXサービス
 15,316円 (396円+スマートEX 14,520円+400円)
EX-IC 予約サービス(EX会員専用)
 14,416円 (396円+EX-IC 13,620円+400円)
通常の乗車券+e特急券(EX会員専用)
 13,820円(乗 8,910円+e特 4,910円)
【参考】金券ショップの参考相場価格
 13,800円

(2019年10月現在・通常期の価格)
※EX会員=エクスプレスカード会員・J-WESTカード(エクスプレス)会員

在来線が打ち切り計算で別料金になってしまう、ICカード系サービスが軒並み高くなってしまっています。
新幹線の運賃+料金が200円引きだけなので、新幹線前後の在来線には乗らない(すぐ地下鉄や自家用車などに乗る)か、片方だけで200円以内か、定期を持ってるというパターンだけは、かろうじて得するケースがあります。
在来線に両端乗るひとは、確実に損するでしょう。

スマートEXのメリット
・年会費無料
・手持ちのクレジットカードとICカードで登録すればすぐ使える
・窓口で並ばなくてもスマホで指定席の予約や変更ができる

デメリット(普通のきっぷに比べて)
・途中下車前途無効(途中下車すると大幅に損する)
・「東京都区内」「大阪市内」といった在来線は別に料金をとられるので、かえって高くつく場合がある
・新幹線乗り継ぎ割引(在来線特急と特定の駅で乗り継ぎするとき、在来線特急料金が半額になる)がきかない
・学割や障割、往復割引など、運賃のみの割引がきかない

デメリット(年会費のかかるEX会員と比べて)
・EX会員は年会費1000円+税がかかるが、東京~大阪を1往復すれば元がとれる
・普通車指定席をとると、繁忙期は200円高くなる
・グリーンポイントはつかない
・e特急券(特急券だけの割引)が買えない
・その他、EX会員だけが買える割引きっぷがある

結論からいえば、

・1年間に東京~大阪を新幹線で確実に1往復以上するなら、スマートEXではなく、年会費を払ってEX会員になっておいたほうがお得
・年に一度かそれ以下しか東海道新幹線に乗らないなら、窓口で定価を払って買うか、金券ショップで回数券を買っても損はない
・年に一度くらいしか東海道新幹線には乗らないけど、出張など当日予定変更が予想される人には、スマートEXは便利(ただし、お得とは限らない)

★JR西のエリアにお住まいの方は、J-Westのベーシックではなく「エクスプレス」のカードに加入しておくと便利でお得です。新幹線以外にも北陸新幹線や、西管内の在来線特急もお得ですし、たまったポイントをスマートICOCAにチャージさせることもできます。
このリンクから申し込むともれなく500ポイント(500円分)がもらえます。

参考ページ:
新幹線の裏技(途中下車編)
大阪~京都 大回り乗車片道切符の旅
京都→京都 大回り片道乗車券 途中下車の旅




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