八尾の河内音頭まつりが、「ギネス世界記録」に挑戦し成功したとか。
その日は先約があったので世界記録達成の現場に立ち会うことは叶わなかったが、お昼間に緊張の雰囲気を感じ取りに、八尾市の久宝寺緑地まで行ってきました。
最多人数で踊る盆踊り世界記録、達成条件というのがけっこう厳しい。
1.伝統的な衣装を着用すること
浴衣・帯・草履or下駄を着用していなければならない。
揃いの浴衣でなくても、おうちにある浴衣を着ていってもかまわない。
ただし、法被やビーチサンダルは失格となる(挑戦自体の失格にはならないが、参加者にはカウントされない)。
2.5分間参加者全員が同じ踊りを踊ること
今回の世界記録挑戦のために標準化された「正調河内音頭」を踊る。
踊りをミスした人・標準の振り付けとは違う踊りをした人・途中退出した人は、その場で失格となる。
そして、全参加者の5%が踊りを間違えたら挑戦自体の失敗となる恐怖が! だから私は迷惑かけてはいけないので、現場にいたとしても見物人のほうに回っていたかもしれない。
意外と落とし穴なのが、踊りのチームでなまじ踊り慣れているひとが、ついいつもの自分の団体での踊りを踊ってしまい「失格」になること。
達成条件の「伝統的な衣装」を満たすため、何と浴衣を1000枚用意して無料配布するというすごさ!
男性の場合は、いわゆる温泉浴衣ですが・・・
履き物の雪駄・草履も、何と800円で販売している。
履き物やさんや呉服店の店頭はもちろん、楽天市場でも1000円を下ることはまずないから、これはお得!
開始の2時間前までに参加登録すれば、浴衣はもらえるし、雪駄も安くゲットできるし、非売品の手ぬぐいまでもらえる。参加しないと損とまで思わせる。
そして、隣接するプールの更衣室で浴衣に着替えたら、練習場へ。
といっても浴衣を着てプールで泳ぐわけではなく(それだったら猛烈に参加したい!)、祭りのメイン会場となりの野球グラウンドで、練習会が開かれていた。
記録挑戦する会場となるメイン会場では、チーム対抗による踊りのコンクールが開かれていた。
ここで夜19時頃から挑戦開始。
公式認定員のマクミラン舞さんによる「ゴー」の合図から「ストップ」の合図まで5分間踊りを踊り、ちゃんと踊れた人数で記録をとる。
それまでの世界記録は、宮崎県延岡市の2748人。
今回の八尾市では、挑戦者2900人、失格者28人。
差し引き2872人がギネス世界記録として認定された。
え、失格者28名だけ?
と、お友達と一緒に見ていてびっくりした。
大阪限定ではあるがケーブルテレビでその時の様子が生中継されていた。
その中継を見るかぎり、本当に28名だけが失格なの?というくらい、踊りがあやしい人が画面切り替わりのたびに必ず1人はいたように思う。
28名がどんな形で失格になったのか、すごく興味がある。
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