- 2016-8-9
- 鉄道・電車旅
青春18きっぷの楽しみ方、それは、
「新幹線グランクラスで行けるお金があったとしても青春18な旅を選びたい」というときに利用する。
1日普通列車乗り放題なことを生かし、気ままに列車旅を楽しむために使うといい、と鉄道好きのお友達から言われました。
逆に言えば、40代をすぎると、ただ単に旅費を節約するためだけに青春18を使うと、つらくみじめな思いをすることになる。そうはいっても、時間はあってお金がなければ青春18トラベラーをせざるを得なくなりますが。
時々聞かれることですが、青春18きっぷ、18歳でなくても使えます。年齢制限はありません(子供割引・学割・身障者割引などはありません)。けっこうシニアの日帰り旅での利用者が多いみたいです。あと、外国人観光客もけっこう使ってるみたい。
詳しい使い方は「青春18さかな」のページに詳しいので、ぜひご覧あれ。
今回、ねぶた祭りの帰りに2日間かけて青春18きっぷで大阪まで帰ることにしました。青森から大阪まで新幹線だと約9時間で帰れるそうですが、それだと疲れるばかりで面白くなさすぎなので、あえて青春18トラベラーでゆっくり車窓を眺めていくことに。
宿舎を出発
東青森駅から、青い森鉄道で一路青森へ(青森まで250円別途)
貨物駅のような無骨さに萌える。
青森駅下車。ここからいよいよ青春18トラベラーが始まる。
原瀬さんのお友達おすすめの青森名物「イギリストースト」で朝食
青森から、最初の列車は快速「リゾートしらかみ」秋田行。全車指定で、当日は満席だという。
今回は「くまげら編成」。
川部。ここから東能代まで五能線に入る。
秩父や草津にでも行かないとなかなか見かけなくなったホキ
夏のリンゴ畑や岩木山を車窓で見ながら、列車は五所川原へ。
景色に見とれてしまい、リンゴ畑の写真を取り損ねる。
たまたまこの日は五所川原たちねぷたの最終日。
時間が許せば立ち寄りたかった。ぜひ来年は!
五所川原から鯵ヶ沢までの区間で、津軽三味線の「津軽三味線の実演」が行われる。
動画がうまく撮れなかったので、撮れた人の動画をシェアさせてもらおう。
リゾートしらかみ号は、千畳敷駅に15分間ほど止まる。
ミニ千畳敷観光が楽しめるわけだ。
学生時代、千畳敷に立ち寄ったときは列車がなく3時間近く飽きるほど吹雪の現地にいて、千畳敷の駅に列車が止まらないので隣の駅まで延々歩いた記憶が。
その点、この列車は非常にありがたい。
大急ぎで車内に戻る。
発車3分前になると汽笛がなるから、良く気を付けて楽しもう。
ここからしばらく、風光明媚な海辺の車窓が楽しめる。
指定席は、五能線内で海辺になるA席が人気だ。みどりの窓口でA席指定で買うひとも多いらしい。
絶景ポイントでは、事前に車掌さんのアナウンスがあり、速度を落として運転してくれる。
途中駅でリゾートしらかみ3兄弟の「ブナ編成」に遭遇。
そうこうしてるうちに「バスケのまち」東能代
リゾートしらかみ三兄弟 今回乗ったのは最も古い「くまげら」編成
最新型のはディーゼルハイブリッド車になっている。
追分駅では、駅員さんの歓迎の垂れ幕に迎えられ、
無事秋田に到着。
リゾートしらかみは、すごく乗り得列車だったように思う。乗車券プラス520円にして、特急のようなシートで、観光客を楽しませる工夫にあふれてる列車。
秋田は昨年、東北六魂祭の生中継でのお仕事で行って以来だ。今回は接続列車待ちのため100分ほどの滞在。
駅前が妙に静かだなと思ったら、残念なことに竿燈は2日前に終わっていた。
遅めのお昼となるラーメン。基本のラーメンを頼んでも全面に肉があふれてる!うれしい。ちなみにお店は、駅から歩いて数分の「末廣ラーメン本舗 秋田駅前分店」です。
その後はぎりぎりまでデザート代わりのスタバで時間つぶし。電池残量がやばいスマホの充電も兼ねている。
秋田からは酒田行きワンマンカーに乗車。
ここからは羽越本線の海沿いの風光明媚な区間を走る。楽しみ。
以前合宿免許をとりに酒田に行ったとき、乗車券を残すために、あえて2つ先の南鳥海駅まで買った記憶がある。こんな素敵な駅だったんですね。
羽越本線の夕焼け。
酒田からは、新津行きディーゼルカーに。
全線電化区間なのになぜ気動車なの?と思ったら、交直流電車は製造コストがかかるので(車両ごとに変電所を積んでるようなものですからね)、各駅停車はあえて安くつくれるディーゼルカーにしてるのだとか。特急と貨物は交直流電車・機関車である。
車両を撮りわすれたが、確かキハ125キハ110系だったと思う。
ちょうど、夕焼けの名所「笹川流れ」で日没。たまたま桑川駅で特急の通過待ちにつき長時間停車。
ちょうど長岡で電車がなくなるため、宿泊。
よく考えてみれば、新潟で泊まった方が安上がりだったかも(それでも翌日ギリギリ大阪に戻れる)。
数日前に花火があったんですね、確か。
翌朝6時頃、長岡駅を出発
大阪では絶対見られない、雪という看板
水上行きに乗車。真新しすぎる列車に萎える。
越後の車窓から
いまや珍しい、国鉄スタイルの駅名板。
なぜか旧型客車が!
スキー場の無料休憩室らしい。スキーやらないけど、これだけのために一度行ってみたい!(笑)
名物トンネル駅である土合も通過したけど、上り列車なので地上ホームだ。
しかも大雨・短時間停車につき、撮影は断念。
水上に到着。ここから高崎行きに。
やはり上越線のローカル列車は、これでないとねえ!
高崎からは、熱海までグリーンを奮発することに。なにせ熱海まで4時間近くある。
内田百間みたいに「二等に乗る人の顔つきは嫌いである」なんて言ってられない。首都圏の普通列車、普通車で行ってたらイスが硬いので、普通に死ねる距離だ。
品川駅ではこんな広告が。
熱海から先の静岡県内がこれまた長かったのだが、日差しがきつくてみんな遮光カーテンをしめてしまうので、寝るかスマホをいじるかしかなくなってしまう。
ここまで来たら、もうすぐだ。
さらば、豊橋!
大阪には結局、青森出発の翌日夜21時すぎに到着しました。
節約できるきっぷというより、楽しいきっぷという使い方があってるかもしれませんね。新幹線だとほとんど出会えない、体操服やユニフォームを着たまま乗り込んでる部活帰りの地元中高生を見かけたりすると、「青春のおすそわけ」をいただいた気分になれます。
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