- 2016-7-14
- 祭り見物・体験談
TBSの番組出演のために東京へ前日入りし、意外と知られていない東京の夏祭りを見て回りました。
水止舞
まず1つめの祭りが、大田区大森で行われる「水止舞」。
雨乞いがうまくいきすぎて雨が降りすぎ、洪水で田畑がダメになったので、雨が止む祈願をし始めたのが起源とされる、不思議なお祭り。雨乞いの祭りは数あれど、その逆をやるわけですから、珍しいわけです。
13時から、お寺の近くにある中学校を出発、
2つの藁筒にそれぞれ男たちが入り、ホラ貝を吹きながら沿道を厳正寺へと転がされ、向かう道すがら水を激しく浴びせる。
見ている我々にも水がかかり、全身ずぶ濡れに。
龍神さん、水をかけられても必死でホラ貝を吹き続けなければならない、ハードな役割です。
有名な奇祭なので、カメラマンも多かったですが、カメラが壊れてないかが心配。
アマゾンでレインカバーを買っておいて本当によかったです。この祭りに限らず、深川祭や佃祭りなど、水かけ祭りの類を一眼レフで撮影するには必須アイテムです。
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30分ほどでお寺に到着。
最後は藁に巻かれた龍神さんが舞台に引き上げられて、水かけは終了。
そのあと、寺の境内特設舞台で水止舞が奉納されました。
戸塚のお札まき
女装をした氏子の男たちが、踊りを披露したあとお札をまくという祭り。
踊り歌に「ありがたいお札 授かったものは 病もにげる コロリも逃げる」とあるように、もともと(京都の)祇園祭と同様の「疫病退散」のお祭りだとされています。
水止舞を最後まで見られず、大急ぎで京急大森町駅>横浜乗換>東海道線で戸塚へ。
これが当日のタイムテーブル。
17時、神事が開始。かわいい着物姿が本殿前に集結。
境内で踊りを披露したのち、
お札をうちわで仰ぎながらひーらひら♪
拾えた人は何人いるか?
でも安心してください。実は普通にお参りをすれば、
お札はもらえます。
実はお札まき、「とつか夏まつり」の一環として行われている行事のようで、昨年はトラブルがあって夜店が中止されたのですが、今年から装いもあらたなイベントとして復活されたそうです。
近隣に住むお友達とたまたま再会し、少しの間ですがお話ができたのがうれしいところ。その後、3つ目の祭りへと急ぐのですが・・・
佃の盆踊り
伝統的な盆踊りである、念仏踊りを今に伝える行事。
18時~19時半頃までが小学生までの子供の盆踊りで、20時頃~が大人の盆踊り。
戸塚から東海道線普通列車にのり横浜へ。京急に乗換して品川を過ぎ、そのまま都営地下鉄の大門という駅で大江戸線にさらに乗換、月島で下車。
乗換アプリのおかげで、大阪の人間でもこのような複雑な乗換も迷わずに行けました。
ただ、大江戸線に乗り換えたとき、傘をたたんだ人を多く見かけたことから、イヤな予感はしてました。
月島の駅に到着したときには小雨。
会場となる住吉神社近くの広場に向かうと、入れ違いに帰宅を急ぐ浴衣姿の女の子たちを見かける。
会場に着いたとたん大雨となり、中止となりました。
会場前にある駄菓子屋さんの話によると、この日は直前まで天候調査中で盆踊りの開始が待たれていたが、とうとう開始に至らず中止になったとか。
郡上おどりみたいに、雨天決行という言葉はここにはないようであります。残念無念!
靖国神社みたままつり
昭和22年、戦没者の慰霊のために始まった、靖国神社の夏祭り。
靖国神社といえば、閣僚が公式参拝するとかしないとか、政治的な話題でよくニュースの舞台となる神社ではありますが、ちゃんとお祭りも開かれてます。
境内参道にはこうして大小3万もの提灯が彩られ、
入口には仙台七夕みたいな、七夕の吹き流しが。
みたままつり、東京都区内では浴衣を着ていく代表的なお祭りらしくて、境内には浴衣姿の人を多数みかけました。天気がよければ、盆踊り愛好家も含め、もっと浴衣を着た人がいたことでしょう。
騒音や酒盛りやゴミなどが問題となったため、昨年、2015年からは名物の参道を埋め尽くす夜店はなくなりましたが、その分、落ち着いた雰囲気の祭りとなりました。
盆踊りが雨天で中止になったことで、さらに静けさがきわだったように思います。
賛否両論はあるかと思いますが、もともとが戦没者慰霊のお祭りだったことから、静かで幻想的なお祭りも悪くないでしょう。
どうしても屋台・夜店を楽しみたいという方には、「朝顔市」や「羽田まつり」や、浅草の「下町七夕祭り」や「四万六千日」や「隅田川花火大会」など、東京周辺でも他にたくさんあります。
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