- 2016-6-3
- 祭り見物・体験談
「お祭り評論家というのは祭りの何を見ているのですか?」
これもマスコミさんからよく聞かれる質問です。
民俗学や社会学など、学問としてフィールドワークで祭りを研究されている人なら、ちゃんと研究目的に合致するように調査すべきポイントがあるのでしょうけど、我々はそういう目的で祭りを見てるわけではありません。
では私は、何を見て、何を感じているのか、長浜曳山まつりなどを例にとり、興味の赴くままに撮った写真から、何に興味を持ち祭りを巡っているのかを、ブログで初公開したいと思います。
※なお、これは私自身の興味本位であり、祭りの何を見るべきかは個人差があります。 各個人の興味に従って、お好みの楽しみ方でどうぞ。
1.祭りの行事そのもの
祭りの紹介記事などを書く関係で、素材としての写真撮影は常に狙っています。
ブログ記事、雑誌の記事、オールアバウトでのガイド記事、各種映像素材など、自由に使えるストックを備蓄しておくために写真撮影には力を入れています。
2.祭りらしい景色
これもブログヘッダなどの映像素材用ですが、お祭りらしい景色というのは、行事そのものの記録写真とともに、常に撮っています。
夕暮れや夜のお祭りは、特に絵になりますね。
こちらは長浜ではなく、大津祭のときの写真ですが、思わず息を呑む綺麗さでした。
3.祭りのしつらえ・祭りならではの変わった意匠
「祭りのしつらえ」、祭りのときだけ家屋や商店の前にかかげられる提灯や垂れ幕など、祭りの雰囲気を盛り上げてくれる要素が大好きです。
こちらは地元のお寿司屋さん。
祭り用の家紋付き垂れ幕もさがり、大将?も着物にねじり鉢巻き・たすきがけでお寿司を握っている。祭りといえば酒屋さんとお寿司屋さんはつきものだけに、気合いを入れてがんばっていらっしゃる様子が手に取るように分かります。
玄関先に飾られた祭り提灯もすごく絵になりますよね~。
こちらは御柱祭で見かけた提灯。
4.祭りの舞台裏
あまり一般的に見られては困る部分ではあるのでしょうけど、舞台裏がかいま見られたら楽しいもの。
これは文字通り「舞台裏」だ。出番を待っている役者さん。※役者さん以外の顔は基本的にぼかしています。
曳山には電気が欠かせないのだなというのを痛感させてくれる図。
こちらは祭り期間内限定ではありませんが、祭りのしつらえ、かもしれません。
JR長浜駅にて。
5.祭りの展示館
長浜だと写真の「曳山博物館」、徳島だと「阿波おどり会館」、風の盆で有名な越中八尾だと「八尾観光会館」、岸和田だと「岸和田だんじり会館」、青森だと「ねぶたの家 ワ・ラッセ」など、祭りが盛んなところにはこうした、常設の祭り展示館があります。
祭り本番前にこうした展示館を訪れると、祭りの歴史や見どころが分かって、より祭りを楽しむことができるでしょう。祭りのないときに観光や出張で訪れたとき、真っ先に寄りたいスポットであります。
ただ、祭り当日、時間がないときには祭り本番を見ることを優先します。
そして、今まであまり真剣にチェックしてこなかったのがこちら。
屋台
「屋台」といっても「秩父夜祭」や「高山祭」や「灘のけんか祭り」のそれとは違い、
こちらの屋台のほうです。
子供の時からあまり屋台での買い食いを許してもらってないからか、大人になっても不思議と屋台に食指が伸びないもの。
ただ最近、屋台のことについてよく聞かれるようになってきたので、そろそろ真剣に研究してみようかなと。
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こうして資料写真を撮る・祭りの雰囲気を味わうといったことを通じて、無意識のうちに「祭りにかける地元の情熱」を感じ取っているのかもしれませんね。
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