- 2016-3-17
- 祭りの知識
セミナーコンテスト繋がりの知り合い、(株)決断力社長の高島様と面会。
先日、
「最近の私は、管理職のことを「音頭取り」と呼ぶようにしています。
お祭りと管理職の仕事との関係性についてお話を聞きたい」
という面白い話をいただきました。
平社員か社長(個人事業主)しか経験がない、中間管理職になったことがない私だけどいいのか?と伺ったところ、それでもいいということで、お会いすることにしました。
※通常このような面会内容をブログネタにはしないですが、今回特別に了承いただいております。
最初、音頭取りというから、河内音頭における河内家菊水丸師匠らの例えか何かかと思っていましたが、メッセージでいろいろお話を伺ってるうちにどうやら、「祇園祭山鉾巡行における鉾の先頭で扇をもって出発や曲がるときにエンヤラヤー!する人」とか、「神輿において出発・停止・その他の運行指令を拍子木で出す人(頭・かしら)」のことだと判明。
確かに、祇園祭の鉾や、だんじりや、曳山祭のたぐいだと「曳き手」が、神輿だと「担ぎ手」がいないと祭りの主な行事は動かない。花形といってもいい仕事でしょう。
でも、「頭の拍子木」がないと、担ぐタイミング、休憩するのに神輿を置くタイミング、神輿が曲がる方向など、何も分からないのでどうしようもなくなる。
神田祭 金澤町会 赤いタスキをかけてるのが頭
会社や役所なら平職員、軍隊だったら兵隊、鉄道だったら運転士が、それぞれ現場で直接作業を担う花形だけど、そういう人ばかりでは方向がバラバラで組織としてまとまった仕事にはならない。
音頭取り=管理職 で、現場作業をする人が少なくなっても、方向性を示す人を確保することでより強い組織にしようというのが、今回のお話だったように思います。
特に営業成績が良くて営業部長になった人など、本来ならだれでも営業がうまくいく仕組みをつくるのが仕事になるはずなのに、自らが営業現場に出て成績を取りに行くという、管理職の役割を放棄している会社がときどきあったりします。
そのことを指摘されてるのだと思います。
そして、祭りの曳き手や担ぎ手は、頭や音頭取りのことは意識しても、その上のクラスの役員(交渉係とか、巡行責任者、会計責任者とか、年番とか・・・)に意識がいくことは残念ながら少ないかもしれないです。でも、そういう人がウラで活動してくれないと、祭りを始めることすらできない。
特に屋外の祭りだと、警察の道路使用許可などがけっこうメンドクサイですものねえ・・・
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