- 2015-10-17
- 祭り見物・体験談
全国的に有名な「灘のけんか祭り」。
クライマックスである神輿ぶつけ合いや屋台練り合わせ、地元のひとが代々権利を持っているとされる「桟敷席」がないと、まともに見るのは困難、と言われているいるけど、本当かどうか。
先日15日、それを確かめに姫路まで行ってきました。
当日は白浜の宮駅に、大阪梅田からの直通特急が臨時停車。
朝9時過ぎに松原八幡神社に到着。すでに「屋台」の宮入が始まっていた。
そして、こちらが「神輿」。境内で出番を待っている。
灘のケンカ祭りでは、同じ担ぐものでも、「屋台」と「神輿」はまったくの別物。神輿のぶつけ合いと書きましたが、神輿はぶつけ合うけど、決して「屋台」をぶつけることはありません。
地元の方によると、屋台は「豪邸一軒分」、神輿は「高級乗用車一台分」のお金がかかっているそうです。
屋台が楼門をくぐろうとするとき、屋台の上部にあるかざりを取り外すシーンです。
3歳くらいのお子さんが、屋台が楼門をくぐろうとするときのかけ声「はーんじょ、はんじょ」をしっかりとまねていたのがすごくかわいかったです。10年後が楽しみですね。
お昼過ぎ、神社境内で、迫力ある3基の神輿ぶつけ合いを見ることができました。
きれいにぶつけ合いが決まった瞬間!
うっかりすると神輿が突然方向を変え、見物人のほうへ向かってくることもあるので、いつでも逃げられる体勢をとらないと、カメラに夢中になってると怖い!
ここまでは一応、だれでも近寄れるかもしれません。
そしてお昼からは、クライマックスの、御旅山での神輿ぶつけ合いと屋台練り合わせ。御旅山は神社から歩いて15分ほどの場所にあります。
これが、御旅山の全景。中央下部に、赤い点々と小さく黒い屋台が見えるかと思います。遠くに瀬戸内海を望むこともできます。
御旅山での神輿のぶつけ合い。
桟敷席券を持ってないと、これくらいで見るのが精一杯でした。
【追記 2016/11/1】規制の具合によっては、ここまで近寄れないかもしれません。警察官や祭礼関係者の指示に従ってください。
屋台の練りあい
桟敷席外から中望遠(APS-Cで200mm)で狙った結果です。
ぶつけ合い終了後の神輿。この通り、屋根などが破壊の限りをつくされ、木くずが見えていたのが衝撃的。神輿は毎年修理(というより作り替え)をしているそうです。神輿は破壊すればするほど良いことがある、とされているのでしょうか。
このあと、神輿3基は山の御旅所へと登っていき、神事。
結果。
境内では何とか神輿をぶつけたり屋台を練ったりという場面は見ることができました。ただ、御旅山では、桟敷席がないと「遠くから米粒のような祭りを見る」かんじになりました。それでもよければぜひ。
兵庫県および大阪の一部の人は、サンテレビでこの祭りの放送が見られます。特に桟敷席から見られる人や、祭りの関係者でない限り、テレビで見るのが最高かもしれません。詳しくはこちら。
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