- 2015-10-13
- 祭り見物・体験談
島原城レンコン掘り大会から戻って参りました。
年末のテレビでも何度か紹介され、わざわざこれに参加するためだけに全国から島原城へと駆けつけるという、大成功した町おこしイベントとして知られています。
休耕田を利用した泥んこバレーや泥んこサッカーなどは全国にいくつかあるし、お隣の佐賀県でも有名な泥んこイベント「ガタリンピック」があるが、おとなの首まで泥に浸かって泥のなかで泳げるほどずぶ濡れ・泥まみれになれるのは、ここ島原のレンコン掘り大会以外、私も知らないです。なので、「おとなの泥んこ遊びだ」と言ってます(笑)。子供がヘタに参加したら水深の関係で危ないから。
うれしいことに参加無料・事前申し込み不要・当日申し込み可能・飛び入り参加も可能。
もちろん見てるだけ・写真撮るだけも可能ですが、商店街の公式サイトによると「見ていると絶対自分も参加したくなります。参加してしまう前提で(汚れてもいい服装で)お越しください」とあります。私も例外なく、泥に入ってがっつりと参加することになってしまいました(笑)。
住所氏名などを書いて受け付けすると、「参加心得」と軍手とを受け取れます。
正直、軍手を持参してなかっただけに、これは助かりました。
参加心得には、スケジュールに注意事項、そして近くにあるスーパー銭湯「ゆとろぎの湯」の割引券もついています。冷えて泥だらけになった体を癒すのに最適。
ちなみに服装は、汚れてもいい長袖長ズボンと地下足袋が推奨されてます。仮装や着物も、その範囲であればいけるそうです。
素足はケガするのでNG、サンダルや草履は脱げて泥に埋まるのでおすすめできません。半袖やショートパンツも、レンコンの茎にトゲがあってケガすることがあるので注意です。もし着物で参加するなら、お田植えや茶摘み娘みたいに「手甲と脚絆」が必要になるでしょう。
受付となりにある更衣室で着替えてから、お堀へ降りていきます。
そして開会式。
トロフィーの紹介につづき、レンコン掘りの秘訣を教えてもらいます。
そしていざ、お堀の中へいざ「出陣」!
岸から2,3歩で腰まで水に、さらにもう1歩で肩まで水に浸かります。この日の最低気温は16度、サウナの水風呂にいきなり入るような冷たさに参加者、絶叫し、みんなガタガタ震えてました。
それでも10分くらしたら冷たい水にも慣れてきて、夢中で足下にあるレンコンを手探りならぬ足探りで探してました。
一続きになったレンコンの重さで順位を決定します。掘ってる途中で折れたら「それまで」! だからいかに折れないように慎重に掘り出せるかが勝負になります。大きなものになると一人で掘り出すのは困難で、必然的にチームプレイになります。
ちなみに私の記録は450グラムで、当然入賞圏外。今年の優勝者は、地元6人組のチームで、大会新記録となる1本2960グラムの大物を掘り当てたそうです。
表彰式の様子を撮ったのだが、レンズに水がかかってぼやけてしまう。
でも最終的に他の参加者からのお裾分けがあったり、遠方から参加ということで参加賞をいただいたりで、結局これだけのレンコンを持ち帰れることになりました。感謝過激で、泥んこになった服とともに宅配便で家まで送ってもらいました。
※左端にある丸い物体が大きさ比較のための「懐中時計」です。
このイベント、時間が絶妙なことに10時~12時過ぎまでの開催で、遠方からきて受付開始の朝9時ころに現地にいるためには、最低でも島原周辺で前泊が必要になります。私も、大阪から来てゆっくり参加してピーチで往復しようと、前泊+後泊で現地2泊をするはめになってしまいました。
つまり飲食と宿泊でのお金がそれだけ島原の街におちるわけで、町おこしイベントとしては非常にうまくできていると思います。
大阪府門真市でもレンコン掘り大会があるらしいですけど、島原のようにここまで派手に泥んこ遊び全身ずぶ濡れ泥まみれにはならないようです。
「島原城秋のレンコン掘り大会」、毎年10月体育の日前後のこの時期に開催されます。大阪や京都では秋祭りの集中開催日にちょうどあたっていたりするけど、来年もなんとかスケジュールと旅費をやりくりして参加したいなと思いました。
最後に。捕れたレンコンを手に、とったどーーーー!のポーズ。
おまけ。
長崎空港と島原との間には直通バスが走っていますが、帰りは島原鉄道を利用することにしました。
海辺の駅、大三東駅。見てるだけでとっても癒されます。
====================================================================お祭り評論家 山本哲也の提供するサービス
1.お祭り専門メディアの制作・運営
2.新聞・雑誌などでの企画協力(インタビュー)
3.テレビ・ラジオの出演
4.お祭りに関する記事の執筆
5.講演・セミナー講師(当面の間オンラインで対応)
6.その他、日本の祭りに関すること(お気軽にご相談ください)
■ 取材・講演等、お仕事のご依頼・お問い合せはこちら:お問い合せフォーム
今までのメディア掲載・出演実績はこちら。